一歩先を行くには、ひと手間かかる

今ARが台頭しようとしています。
ただ、実際いろいろやろうとすると、
画像認識を高速にできるか、
世界中のユーザーをさばけるほどのサーバー構築を出来るかなどなど、
技術的な問題に直面します。
先日のとある勉強会で、Web系でメジャーな会社の方が
iModeの頃のブラウザでのお話をしていました。
回線が狭い、携帯のプロセッサの処理能力が低いという制約へ対処するために、
HTMLのパースをサーバー側で行って、中間コードにしたものを
携帯側のブラウザでレンダリングするようにしたり、
画像もサーバー側で縮小してキャッシュし、
携帯側のブラウザはそれを受信、レンダリングするようにして
対応したそうです。
こういうひと手間をかけることで、
実用化出来たらすごいけど、その時点では簡単にはできるイメージが
持てずに静観している企業の一歩先を行けるということ
だと思いました。
思えばGoogleの検索も、
ディレクトリ型(人手で整理・精査しているタイプ)じゃない方法の
検索サービスが良いと思っても、実際作るとなると、
膨大な量の世界中のコンテンツをいかにして収集し、蓄積するか、
膨大なキーワードと高速にマッチングできるか、
マッチングの質をどうやって高めることができるか、
幾重にも途中で断念したくなるような課題が待ち受けていそうです。
はじめから最終形態をイメージしすぎて躊躇してしまっても
勿体ないです。
小さいプロトタイプからでも形にしていくことで、
往々にして、新しい課題を見つけるかもしれませんが、一方では
課題が一つ解消されたり、課題が想定より小さいことに
気づくかもしれません。
躊躇したり、静観したままより、
持続可能な力の入れ方で、始め、続けるしかないのかもしれません。

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